2021 |
日本 |
0:09:30
『憶えていて』において、画⾵が変わるにつれて、「画家になりたい」という⼦ども時代の夢から物語を語り、それらの記憶に関わる⼈物・場所・事件を巡って脳内での情報収集を⾏なった。鑑賞者はこの作品で、作者の⼦ども時代の画⾵からはじめ、年齢が重ねるにつれて、絵画スタイルの漸次的な変化を⾒ることになる。「鮮明な記憶」がストーリーのフレームを築き上げ、同時に叙事の部分になる。また、「曖昧な記憶」も不確定性が存在するため、これらの曖昧部分については線・同⾊絵・メタモルフォーゼなどの⼿法を試みた。『憶えていて』中にはアートスタイルの並置は叙事⼿段として使うだけではなく、直接にストーリーそのものの⼀部として有機的に活⽤した。その中でアニメーションの特性を利⽤し、画⾵の変化を通して⾃分の成⻑を間接的に暗喩した。