NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2022
新千歳空港から
オリジナル企画の第一歩を!
新千歳空港国際アニメーション映画祭では、日本のアニメーション作家が世界で活躍する機会を後押しし、豊かなアニメーション文化の育成を図るべく、これから制作するオリジナルアニメーション作品についてのプレゼンテーション・プログラム「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2022」を開催します。
このプログラムでは、映画プロデューサー等からのアドバイス等が得られるほか、本映画祭事務局より最大1プロジェクトに、製作支援金付きのアワードを提供します。
「Pitch」とは作家やプロデューサーが、アイデア段階または制作途中のコンテンツに対してプロデューサーや出資者などを見つけるために行う、売り込みのためのプレゼンテーションのことです。世界的には日常的に行われているものの、日本では(とりわけ個人ベースで活動する作家にとって)まだあまり馴染みのない文化であるといえます。
そこで映画祭では、日本国内に在住の監督またはプロデューサーを対象とし、チャンスを掴むきっかけづくりの仕組みとして「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2022」を会期中に実施。コメンテーターには映画祭にゆかりのあるプロデューサー等を迎え、日本を含む国際的なネットワークとつながり、アピールできる場を提供します。
本プログラムは、一般公開およびオンライン配信を行う公開プレゼンテーション形式です。
2014年より毎年、新千歳空港を舞台に世界の最新アニメーションを紹介してきた本映画祭で、オリジナル企画を世界に広めることを目指すみなさまからの、積極的なご応募をお待ちします。
目的
NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2022は、日本国内で活動するアニメーション製作者(制作者)が日本を含む国際的なネットワークとつながり、新たな作品を生み出し、広めるための機会を創出することを目的とします。
応募資格
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今後、製作国として日本が含まれるオリジナルの作品製作を計画をしていること。本映画祭での上映歴は問いません。
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応募するプロジェクトについて、監督(共同監督も可)、脚本(絵コンテ)、プロデューサーのうち、最低でもいずれかひとつの役職を担当すること。
※応募者1人につき、1プロジェクトのみ応募可能です。
※既に製作(制作)が開始されている作品でも、応募可能です。
※学生作品も応募可能ですが、所属する教育機関に対し問題ないか予めご確認ください。
※作品のフォーマットは長編、短編作品のほか、シリーズ、VR等の企画も応募可能です。
応募料金
無料
応募方法
応募者は、本ページに示す募集内容に同意した上で、ページ一番下のオンライン応募フォームから、プロジェクト情報に関する項目を入力し、必要なファイル資料のアップロードを行ってください。なお、応募にあたっての言語は「日本語(必須)」、「英語(加点対象)」とします。
- 必須となるファイル資料
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● ビジュアルマテリアル(広報用画像、イメージボード、キャラクターデザイン、テストアニメーションなど、最低1点以上。フォーマットは問いません。)
●応募者のフィルモグラフィー
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その他ファイル資料
(加点対象とする) -
●脚本または絵コンテ、もしくはそれに相当するもの
●予算表
●ファンディングのプラン
【ご注意】
応募にあたっては、必須となる項目以外も、考えうる限りの内容で構いませんので、提出されることが推奨されます。提出された書類の項目が多ければ多いほど、選考にあたっては評価対象となります。予算表やファンディングのプランについては、現実味がないものであっても低評価につながることはありませんので、想像できる範囲で提出してください。
コメンテーター
映画祭事務局は、応募された作品の傾向を見て、より適切なジャッジが下せるよう、随時コメンテーターを追加します。
選考から参加までの流れ
1. 一次選考
応募されたプロジェクトは、映画祭事務局が一次選考を行います。一次選考を通過したプロジェクトの資料一式は、映画祭事務局が依頼したコメンテーターにお渡しします。コメンテーターは気に入ったプロジェクトについて、コメントや出資を行うことができます。なお、一次選考通過者に対する特典として、企画書の英訳を映画祭事務局で行います。(日本語のみで応募された場合に限る。)
2. コメントの通知
コメンテーターによる審査は映画祭の開催以前に行います。コメント等の内容については、一次選考通過者に映画祭会期前に通知します。参加者は、以下「3」に示すプレゼンテーションにあたって、受け取ったコメントを参考にプレゼンテーション内容に反映するなど役立ててください。
3. プレゼンテーション
一次選考通過者は、映画祭会期中の公式プログラム「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2022」にて、以下に示す条件のもと、応募した作品についてのプレゼンテーションを行う義務があります(オンライン参加も可能です)。観客を動員し、オンラインのライブ配信も行う公開形式です。
持ち時間(5~10分程度)、開催日やリハーサルなどの詳細は、確定次第、第一次選考通過者に通知します。授賞式も本プログラム内で行います。
4. 配信方針と連絡先の公開
日本語版、英語版ともに、オンラインアーカイブは映画祭終了後、一か月間公開します。英語版では同時通訳を行い、映画祭のメールマガジンで海外のアニメーション関係者に案内します。また、映画祭公式サイトに各プロジェクトの代表メールアドレスを公開します。本企画は応募者と出資者をつなげる目的で開催されており、審査員を含む出資者とのやり取りについて、映画祭側は一切責任を持ちませんので、ご了承ください。
5. アワード
コメンテーターによる審査・コメントとは別に、映画祭事務局は独自の観点から特に評価するプロジェクトに対して、「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」を授与することができます。受賞プロジェクトには、製作支援金として30万円が提供されます。(ただし、完成した作品について、映画祭実行委員会が無償で上映できるなど、条件を満たすプロジェクトに限ります)。その他、パートナーシップ賞やスポンサー賞が加わる場合もあります。なお、「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」は必ずしも選出されるものではありません。一次選考も含め、全プロジェクトが落選となる可能性もありますので、ご了承ください。
6. 「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2022」への参加方法
映画祭でのプレゼンテーションにあたっての渡航費・宿泊費は、応募者の自己負担とします。(ただし、新千歳空港直結のエアターミナルホテルに特別価格で宿泊が可能です。詳細は映画祭事務局より、一次選考通過者に通知します。)
また、オンラインでの参加も可能とします。
募集期間
2022年6月16日〜7月31日8月19日まで締切延長!
一次選考通過作品発表日程
2022年8月31日(予定)
ピッチ参考動画
“ピッチとはどのように行われているか?” 参考用として、2021年開催時に登壇した幸洋子監督『エレギャル』(MARZA ANIMATION PLANET)にご協力いただき、ピッチ内容を特別に公開します!(2022/7/31まで)
その他特記事項
- 1.応募されたプロジェクトの素材は、映画祭がプロモーションのために「タイトル、プロジェクト概要、あらすじ、広報用メイン画像」(以上、全て参加応募フォームの項目名に同じ)を利用します。
- 2.英訳された企画書は、応募者が自由に活用できます。
- 3.「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」受賞者は、映画祭後2年間、定期的に適宜製作報告(進捗報告・中途成果物の提出など)を行い、また、完成のため最大限の努力を行う義務があります。
- 4.パートナーシップ賞やスポンサー賞は、それぞれ賞ごとに規定を設けることがあります。
- 5.本企画は応募者と出資者をつなげる目的で開催されており、映画祭後に行われる出資者とのやり取りについて、映画祭側は一切責任を負いません。
- 6.製作(制作)にあたり、外部からのサポートや出資を受けることが問題ないかあらかじめご確認のうえ、応募者が責任を持って処理してください。
- 7.本映画祭での応募にあたり、作品権利におけるあらゆる権利関係について、応募者が必ず著作者の処理をした上で応募してください。本映画祭は、第三者からの権利侵害、損害賠償などについての訴えがあった場合、一切の責任を負いません。
エマニュエル=アラン・レナール(フランス)
Emmanuel-Alain Raynal
日本のインディペンデント・アニメーションがいかにパワフルで卓越したものか、それを示すようなプロジェクトを求めています。
I am looking for projects that can show the world how Japanese independent animation is powerful and remarkable.プロフィール:
MIYUプロダクションズ アニメーションプロデューサー
パンテオン=ソルボンヌ大学で映画学の修士号を取得した後、監督、その後プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせた。最初の制作会社を設立したものの、独自の方針を持ったアニメーションのプロジェクトを開発したいという思いから、2009年にMiyu Productionsを設立。同社は現在、パリ、アングレーム、ヴァランス、アルルに4つのスタジオを持ち、短編映画、テレビ番組、長編映画を製作している。2015年以後、パートナーと協力して、Studio Miyu、Miyu Distribution、さらにはアニメーション監督の造形作品を扱うアートギャラリーMiyu Galleryの3つの会社を共同設立。プロデューサーとしての活動と並行して、SPI(Indépendants french producers union)の副会長(アニメーション担当)、AFCA(French Association for animation cinema)の管理者を務めている。https://www.miyu.fr/
リン・イリン(台湾)
林 瑋倫
世界中で多くのコンテンツが求められ、その中に日本ならではのオリジナリティ、発想力を持つ企画にとても期待しております。
プロフィール:
「台湾アニカップ」創立者、台湾未来映像発展協会会長
京都市立芸術大学院・構想設計・映像研究室に修士号を取得した後、2011年から、コンサルティング、ライセンス、貿易事業、地域開発、ビジネス出資を行うWEIKALOSSU LTD.代表取締役を務め、数々の国際イベントのプロデュースを行い、幅広く多くのジャンルに出資も行うファウンダーとしても活躍。
山田 健太(日本)
Kenta Yamada
プロフィール:
株式会社ウィットスタジオ アニメーションプロデューサー
「進撃の巨人 Season1 – 3」、「SPY×FAMILY」などを制作する「WIT STUDIO」のアニメーションプロデューサー。映画『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』で制作デスクを経たあと、長編アートアニメーション「とつくにの少女」をプロデュース。本作はアヌシー、ファンタジア、アニフィルムに出品され、アニメーション作家と日本の商業アニメの垣根を超えたコラボレーションを得意とする。2021年にはアニメーション作家の見里朝希と共にストップモーションスタジオを設立した。https://www.witstudio.co.jp/
別所 梢(日本)
Kozue Bessho
プロフィール:
株式会社mimoidプロデューサー
株式会社mimoidプロデューサー。武蔵野美術大学映像学部卒業。在学中より国内外作家の展覧会や出版企画、レーベル運営に携わる傍らアニメーターとして企業広告やMV制作にも参加。メディアを問わず活動を行う。プロデュース作品に「特務機関NERV防災啓発動画」シリーズ、ポケモン Kids TV「POKÉTOON」シリーズ「ふぶきのなつやすみ」など。http://mimoid.inc/
四元 明日香(日本)
Asuka Yotsumoto
プロフィール:
株式会社ロボット アニメーション・プロダクションマネージャー、プロデューサー
株式会社ロボット所属のプロダクションマネージャー、プロデューサー。同社にて企業ブランドCMやEテレ『オトッペ』『ふつうってなんだろう?』『あおきいろ』をはじめ、スヌーピーミュージアムの展示映像など、多数のアニメーション作品の制作を担当。https://www.robot.co.jp/