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北海道と世界を結ぶゲートウェイ、そしてエンターテインメント空港としても躍進する新千歳空港を舞台に、世界中の最新アニメーション作品を一堂に集めた「第9回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」の開催が決定しました。開催日程は、2022年11月3日(木・祝)~11月6日(日)の4日間となります。
本映画祭は、「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」をテーマに、世界初の空港内映画祭として2014年に開幕しました。2019年度の来場者数は国内外から過去最多となる、約43,000人の動員を記録。コロナ禍の2020~2021年においても、実地とオンラインのハイブリッド方式で開催し、2021年のオンライン視聴者数は20,000人以上となりました。
第9回目の開催となる今年も、毎年世界中から2,000以上の応募作品数を誇るコンペティション部門に加え、招待部門では映画祭が注目する話題作の上映やゲストトークなど、アニメーションの“いま”を多角的にお届けするプログラムを開催します。併せて、コンペティション部門は4月18日(月)より募集開始となります。
今年度より映画祭プログラミングおよび、コンペティション部門選考は新体制へ。
本年より、本映画祭招待部門プログラミングおよび、コンペティション部門選考委員を以下の通り新体制で開催します。新たに映画祭プログラミングチームを発足し、東京藝術大学大学院美術研究科修了のアーティストであり、独自のロトスコープ論で世界的に活躍する岩崎宏俊(いわさき ひろとし)、アニメーション研究者の田中大裕(たなか だいすけ)、札幌のイベントプロデュース会社である株式会社MONSTAR designより加藤学(かとう まなぶ)を迎えます。さらにコンペティション部門選考委員には、新たに国際的に最も活躍するアニメーション作家の一人であるニヘイサリナ、株式会社ロボットからアニメーションプロデューサーの四元明日香(よつもと あすか)を迎えます。
なお、2021年度映画祭をもってアーティスティックディレクターである土居伸彰は退任いたします。今後もまだまだ進化発展していく所存ですので、10年目に向けて新たな新千歳空港国際アニメーション映画祭にご期待ください!
コンペティション短編部門選考委員:
コンペティション長編部門選考委員:
● 小野朋子(映画祭チーフディレクター)コメント:
新千歳空港国際アニメーション映画祭では、2022年より新体制「チーム NEW CHITOSE」として企画運営を行います。国際的に活躍し、幅広いアニメーションの知見を持つ専門家とアーティストに協力をいただけることになり、そのような尊敬するメンバーと共に歩んでいけることに大きな喜びと興奮を感じています。力強いセレクション内容をお送りしてきたこれまでを自信とし、節目となる10年目に向けて、そして未来に向けて、グローバルな映画祭を前進させる所存です。ご期待ください!
● 土居伸彰(映画祭 前アーティスティックディレクター)コメント:
前例のない「空港映画祭」に2014 年の立ち上げから関わるにあたり、「世界中のどこにもない新しいタイプのアニメーション映画祭を作る」ということを常に考えてきました。この八年間、観客や関係者のみなさん、そして映画祭のビジョンを信じ世界中から来場してくれたアニメーション作家たちからの熱烈な支援にも助けられ、アニメーションの「今」を捉えるユニークな映画祭を形にすることができました。昨年、アニメーション作家の「未来」を生み出す「NEW CHITOSE PITCH」を実現したことで、僕自身のこの映画祭での役割は終わったように感じ、退任を決意しました。いま、アニメーションが様々な方向へと発展していくなか、単一的な視点では「今」を捉え意義ある「未来」を創造することはできません。今回、新たな「プログラミングチーム」が発足したことによって、この世にもユニークな映画祭のアイデンティティはますますエッジーなものになっていくのではないかと期待します。最後になりますが、設立当時は何の経歴もなかった僕をフックアップしてくれた新千歳空港と映画祭チームのみなさまに、心より感謝申し上げます。たくさん、成長させてもらいました。ありがとうございました!